【算命学】W不倫の結末〜占い師の度量が試される時〜

この時期になると思い出すのです。
デパートのブースに出ていた頃。

座って鑑定内容を話しながらずっと泣きっぱなしの方がいらしてでした。
彼女は秘密の恋が終わってしまったのです。
まぁ、不倫ですけどね。

これは『奪う』『別れる』『耐える』かの3つしか選択肢はなく、彼女の場合はw不倫でしたので『このまま』『(今の家庭を)壊す』かの二者選択に迫られていました。
男性の方は離婚調停中に彼女と出会い彼女もたくさんのご家庭の悩みを抱えていらしてでした。

彼の事は大好きだけど果たして彼と一緒になってもいいのか、そんな年月を重ねる中、ある日、彼の電話もラインもメールも何もかも通じなくなったのです。
彼からの別離宣言です。

会えば情に流されて同じことを何度も繰り返す、そんな逢瀬にきっぱりけじめをつけたのです。
お互いに別の道を歩みましょうと。

彼が見せた精一杯の誠意、最後の誠意だと思うんだけどね。
彼女はそうはいかずに泣いてばかりなのです。
もうそんな状態が3か月続いているって言われてました。

『あと少ししたら天中殺も明けるから。
天中殺は別離が起こりやすいんですよ。
もう忘れましょう。
恋をしたんです、よかったですね。
貴女の年齢で恋をしたんです。
丸儲けじゃないですか。
さぁ、ちょっとなおざりになったご家庭の再構築をされてください。』


まぁ、未熟な私にはこんな言葉しかないのです。
ただ元に戻るにはちょっと儀式がいります。
ボロボロな姿で自分の思いを吐露してそれを受け止めてあげる誰かがいるのです。

『みっともない事言ってる。』

そんな事は百も承知で思いのたけを吐き出すのです。
それを受け止めるのが占い師の度量だと思うのです。
彼女の場合はもう少しかかるかな。

彼女はお洒落をされていました。
エクステに眉アートにネイルも(少し剥げていましたけどね)
女の顔をされていました。

そろそろ家庭の顔に戻ってくださいね。
そんな思いで見送ったことを思い出すのです。

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